「展示販売」

 江戸東京博物館、一階ミュージアムショップ前におきまして『お洒落紋』の展示販売が行われております。(期間11月27日〜12月16日まで)

 今回展示されていますのは「桜浪漫」「藤娘」「家紋」「三つ盛り菊」の4点でございます。江戸東京博物館では江戸の下町の再現や、歌舞伎衣装、江戸城を中心とした当時の江戸のミニチュアなどが常設展示されています。

 また現在「茶道展」も開催されております。晩秋の一日、江戸情緒豊かな両国にどうぞみなさまお運びくださいませ。

 

 

 

   

 

 

「ピラカンサの赤い実ともみじ」

 毎年晩秋の頃になりますとピラカンサは小さくて真っ赤な実を枝も折れんばかりにどっさりと付けます。この木には1センチほどのとても鋭い棘がありますので、鳥たちも一気に群がって食べることが出来ません。

 そのせいか南天や千両の実などはあっという間になくなってしまいますが、ピラカンサの実は結構長いこと安泰です。10月頃には青々とした葉がすがすがしいもみじも12月の声を聞く頃にはすっかり色づき、まるで艶やかな衣装をまとっているようです。

 12月は「師走」、他に「極月」、「春待月」、「梅初月」、「雪月」などと呼ばれています。毎年12月は綿密に予定を立て、今年こそは晦日あたりのやっつけ仕事をなくそうと意気込んでかかるのですが、出来たためしがありません。
  どうしたことでしょう‥‥‥

 冬至は一年で最も昼間の短い日ですが、陰きわまって陽に転ずるといい、この日は「一陽来復」といわれお目出度い日でもあるそうです。寒さも極まった頃、すでに土の中では次の春に向けて命の芽生えが始まっています。

 自然を肌で感じる、季節の移ろいを感じとる、昔の日本人は自然と共存することで農耕のタイミングを計り、祭事を行い生活様式を組み立ててきました。そしてその中から「花鳥風月」を愛で美意識にまで高めていくという独特の感性が磨かれてきたのです。

 現在私たちは自然にたいしてそれほど敏感でなくても生きて行けます。
 が、「感じる」という感覚を意識することの大切さを最近私は実感しているのです。

 

 

   
   
平成一九年十一月二十八日
   
 

「中秋の名月」

  玄関先のちょっとした空間を利用してお月見です。団扇に貼ったお月様の中には今にも飛び出しそうなウサギがいます。
 ススキと小菊を飾って秋の風情・・・

  9月は葉月、葉が落ちる月の意味ですが、他にも萩月、秋風月、木染月、月見月、燕去月(つばめさりづき)などがあります。
 なんて風流なのでしょう!

 

   
 

「柿」

  今年もりっぱな柿がなりました。長雨にも台風にも負けず、重たい実を落とすことなく枝に付けている姿は感動的です。ほんとうにえらい!とおもうのです。

  ところがこの柿が実るのを楽しみにしているのは人間だけではありません。どこから見ているのでしょう、尾長鳥が申し合わせたように飛んできて大騒ぎで食べているのですが、お行儀が悪くあっちもこっちもつついてしまいます。

  一年に一回の大ご馳走ですから心ゆくまでどうぞ!の気持ちはあるのですが、せめて一個づつきれいに食べてもらいたいと思う今日この頃です。

 

 
 

「青い夏みかん」

 毎年春先になると黄色く色づいた夏みかんが、枝も折れんばかりにたわわに実ります。実はとても甘く、120〜30個くらいはなるでしょうか。

  なんの手入れもしませんのに本当にけなげです・・・
  無農薬ですので皮も甘く煮て乾燥させ、お菓子を作ります。ほろ苦い味が私は大好きです。

 写真はありませんが、鉢植えのみかんの葉がこのところめっきり少なくなっていることに気がつきました。よく見てみるとなんと芋虫が3匹!美味しそうに葉っぱを食べコロコロに太っているではありませんか。

  きっと美しい揚羽蝶になって飛び立つ日も間近でしょう。

 

   
平成一九年十月十五日


 
   
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