20周年は、ねばり強く続ける会の活躍の一里塚 |
第二代会長 柴田 岩夫(虹の街) |
早いもので、もう20年たったのであろうか。その間、難問題が山積みし、一時はどうなるかと思うことが、度々あった。良くここまできたものである。
悪夢のシナリオ――東京から3時間かかって、やっとプリンスランドの入口に到着した。車の内から、反対側にそびえる31階建ての高層ビルが2棟見える。どう見ても、高原には相応しくない景色である。
低迷する経済下では、空部屋も多く、住民もまばらと聞く。高層ビルを当てにした多くの商店も、閉店した所が大半で、まるでゴースト・タウンのようである。ビル周辺の広場は、手入れもされず、粗大ゴミも放置したままである。もう少しで家に到着できると、自由の女神通りに車を進める。
ところが、自由の女神の通りは全部駐車場と化し、大小の車が乱雑に通路を占領している。以前は、確か美しい花いっぱいの花壇が中央にあったはずだが、今は雑草で茫々。車の間をぬって、やっとのことで遊園地の入口まで到着した。
が、そこは騒音の真っ只中。殆どいない客に、マイクのボリュームいっぱいに上げての案内嬢の声。客よせのつもりなのか、やたらに流す高音の音楽。腹立だしさを抑えて、やっと家に辿り着く。夕食がどうやら終わった時、頭上に突如花火が炸裂し始めた。
これで、楽しみにしていた鳥たちも、暫く遠くへ避難してしまう。近くの貸別荘の若者のグループが、楽器に合わせて声高かにカラオケ大会が始まった。見世物小屋の犬の群の遠吠えが聞こえる。 楽しみにきた別荘の今夜は、ゆっくり休めるだろうか。
明日の総会で、会員の皆様にお会いしたら、すぐに東京へ帰ろう。
──オーナーズ会の皆さんの20年間の努力により、この悪夢のような「シナリオ」はほぼ回避された。誠にご同慶に堪えない。今後益々、都市計画制度の導入など一つひとつ解決してゆく、ねばり強く続ける会の活躍が期待される。
20周年記念はその一里塚の様に思える。オーナーズ会役員並びに会員の皆様のご健康を念じつつ。嬬恋村を愛し、快適な別荘生活の向上を目指す皆様へ。 |